イブニング読み切り『中世ヨーロッパのフットボール(前編)』(よしおかちひろ)感想

イブニング新人の特別読み切り『中世ヨーロッパのフットボール』前編を読んでの感想。
普段読み切りはあまり真面目に読まないんですが、これは中々引きつけられるものがありました。
作者のよしおかちひろは新人漫画家とのことですが、中世フットボールという題材選びの時点でやられた、と思いましたね。
これまで漫画の題材はファンタジーやラブコメSF歴史と色々あって、スポーツだけに限っても野球サッカーバスケ等メジャースポーツはもちろんアメフトに薙刀まで揃ってて残ってる題材なんてないんじゃないの、今の漫画家は大変だなあなんて思ってたんですが、それがあったかと。
今のサッカーやラグビー、アメフト等の原型となった、どれとも異なるフットボールのことはもちろん知っていたんですが、それを漫画の題材にするという発想はありませんでした。

内容

作品の舞台はタイトル通り中世ヨーロッパ。
この時代のフットボールは地域や時代によってルールは異なりますが、ボールは手で持っても投げても蹴ってもよく、相手を殴ったり蹴ったりするのも当たり前だったようです。
場所も村や街をまるごと使って、人数も無制限とかなりなんでもありでした。
そんな風に危ないわうるさいわでフットボールは法律で何度も禁止されましたが、民衆は中々言うことを聞かなかったようで、それだけフットボールが人気だったことがわかります。
時代が下って徐々にルールが整備され、今のサッカーやラグビー、アメフト等へ派生していきました。
本編ではそんな中世ヨーロッパイングランド北部のとある村でフットボールが行われている様子が描かれており、傭兵に出てやる気を失っていた主人公が再びフットボールに参加する所で後編へ続く。

↑かつてのフットボールの面影が残ると言われる「シュローヴタイドフットボール」の様子。

作品自体の感想としては、まだ前編だけですが中々よかったです。
絵も迫力があって、新人らしくいい意味での荒さがありました。
ストーリーは読みきりということもあってシンプルな内容ですが、連載だったらどういう話になるのか読んでみたいと思いました。
まずは後編を読みたいですが、今後の連載も楽しみにしたいです。